宮本聖士

市民が主役の街づくり政策づくりを

「地域主権」の実現をめざす理由

私が「地域主権」の実現!をめざす理由

町田市政に対してこんな経験はありませんか?「福祉や子育て支援が実感できない」「突然の新制度で戸惑った」
「作って欲しい、整備して欲しいと地域の誰もが望むものが全く実現しない」「市政懇談会、審議会等に出席しても空しかった」。
これは市政側がすでに策定済みの中期経営計画を硬直的に推し進めようとして、市民の本当のニーズに応えようとしていないところに原因があるのです。

政権交代-地域主権の時代の到来
鳩山政権誕生により、地方分権が本格化し、いよいよ地域主権の時代が始まります。地方自治体が大きな権限と自主財源(一括交付金)を持ち、バラエティ豊かな街づくりや政策づくりができるチャンスを手に入れたのです。首相直属の新組織「地域主権戦略会議」も閣議決定により設置予定であり、町田市も2010年4月には準備態勢に入らなければなりません。

地域の人材とアイデアを生かせ
地方分権とは、国が一津行政を止め、地域特性や住民特性を認めたことを意味します。分権の受け入れ先の町田市もそれぞれの街の特性を認め、さらに住民主権へと踏み込む必要があります。大きな権限と自主財源をもつ市政側が、経営計画を一津に、強引に推し進めるとしたら、それはミニ中央集権国家が一つできあがるだけのことです。
市政幹部による独善行政の成れの果ては、せいぜいもモノマネ、ハコモノ行政といったところでしょう。今や、市政運営のアイデアと実行能力を備えた人材は、地域に求めることができます。そして、それこそが地域主権時代の行政の新しい在り方といえましょう。地域と行政がお互いに知恵を出し合って、政策や街づくりを行ってこそ市民協働といえるのです。

友愛-人にやさしく、自然とともに歩む町田へ
時代とともに、市民のニーズへの市役所の対応の仕方も変化すべきです。私は、地域の方々の意見を新たな地域市民会議の中で、予算編成にまで踏み込む形に集約し市政運営を行わなければならないと考えています。子育て支援や教育に熱心な街、福祉や地域医療体制の充実化で生涯暮らせる街、水害や地震に強い街、ごみ問題に取り組む街、安全に重点をおく街等など、様々な街が「優先的に取り組みたい」と思う政策や街づくりを共にすすめ、応援する行政が理想です(中期経営計画は、その範囲で修正、調整がなされるべきものです)。人にやさしく、自然とともに歩む町田を目指し市民と市役所が共に行政活動を行う新時代が目前に来ております。鳩山首相が唱える友愛社会の実現は、市民が主役の政策づくり、街づくりによって可能となるといえるでしょう。